任意整理後に一括返済することは可能?注意点も併せて解説
任意整理の手続きをした後、一括返済することは可能なのでしょうか。
本記事では任意整理後に一括返済は可能か、また注意点について解説します。
任意整理後に一括返済することは可能
任意整理後の借金は、一括返済が可能です。
任意整理には「一括返済をしてはいけない」という決まりはありません。
むしろ、債権者にとっては早期に全額返済してもらえるため、一括返済は歓迎されるケースが多いです。
たとえば、毎月の返済をしばらく続けて、残りの借金が少なくなったタイミングで一括返済もできます。
ただし、債権者に一括返済の申し出をすると、後から取り消せないため慎重な判断が必要です。
任意整理後に一括返済を検討する際の注意点
任意整理後に一括返済をすることで、借金だけでなく精神的な負担からも解放されますが、以下の点に注意が必要です。
他社への返済を滞らせない
複数の債権者から借入がある場合、一社に対して一括返済を行うこと自体は可能です。
しかし、他の債権者への返済に影響を与え、返済計画全体が崩れるような事態は避けなければなりません。
一括返済を検討する際には、他の債権者への返済に支障が出ないか、冷静に判断する必要があります。
一括返済後の生活への影響を考える
一括返済で貯金が底をついてしまうと、生活が苦しくなる恐れがあります。
特に、家賃や光熱費などの、生活費に困るような事態は避けるべきです。
一括返済後も無理なく生活できる資金の確保が大切です。
一括返済しても返済総額は変わらない
任意整理後に一括返済をした場合に注意すべき点として、利息が免除されているため、返済額は変わらない可能性がある点です。
信用情報への影響を理解する
任意整理をした履歴は信用情報に登録されますが、一括返済後に情報がすぐ消えるわけではありません。
完済後も一定期間は記録が残るため、その間は新たな借り入れやクレジットカードの利用はできないと考えておいた方が良いです。
まとめ
今回は任意整理後の一括返済と注意点について解説しました。
一括返済は早期に借金問題を解消できますが、まとまった資金の準備方法や生活への影響など、慎重な判断が求められます。
一括返済を検討する際は、債権者との交渉や条件の確認をしっかり行うためにも、司法書士に相談することをおすすめします。
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- 経歴
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奈良県出身。
大学卒業後、司法書士を目指したが、数年間は不合格が続く。
26歳のとき司法書士の資格を取得。
30歳で上京し、都内の司法書士事務所で約5年経験を積む。
平成20年リーマンショックの翌日、アイクス司法書士事務所を開業。
東京司法書士会所属第4070号
簡裁訴訟代理関係業務認定番号第801015号
※簡裁訴訟代理権とは簡易裁判所で扱う訴額が140万以下の民事訴訟に対して司法書士が当事者の訴訟代理人として出廷し交渉できる権利のことです
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